私は3行と取引しているが、そのうちの2行から融資を受けている。
ただ、両行ともに十分な担保を設定しており、銀行から見ても融資の未回収リスクはほぼない。つまり、安全融資先である。
そのような状況なので、2行から融資を受けるときは相見積もりを取り、より有利な条件を引き出す。また、借り換えや巻き直しも両行の融資をスイッチして行う。
先日、A銀行から融資を受け、B銀行に繰上げ返済に必要な資金を振り込み、残りを運転資金に回した。
振り込み翌日、B銀行に行き、繰り上げ返済の旨を伝えると、とても困っていたようだった。
しばらく、個室で待たされ、すぐに処理をしてくれない。
副支店長が来て、
銀「まだ、本部の決裁が下りずに困っています。」
私「どうして、繰上げ返済をするのに本部決裁がいるのですか?借り換えの約束もしてるのに、私に何か問題でもあるのですか?」
銀「いえ、先日お話を受けた融資の決裁ではなく、御社の問題でもなくて、当支店の問題でして、、、。
実は繰り上げ返済をされて、御社への融資がなくなってしまうと、当支店の今月の融資件数と融資額が減ることになり、恥ずかしながら、 支店としてあまり、よろしくないのです」
私「来月、戻るのだからいいのでは?
担保もあり、金利も同じ、巻き直しで融資額もふえるし、御行にとっては、ノーリスク、いやウェルカムな案件でしょ?」
銀「いえ、そういうことではなくて、今月の融資額が減るのがまずいのです。、、、、、、
月曜日、お時間ありますか?」
私「ない。月曜日は月末だし、妻が病院から退院するから忙しい。そちらの問題なら、そちらで解決してほしい」
と会話が続いたが、結局、夕方の5時ごろに、
「本社の稟議がおりました。月曜に融資しますので、お忙しいということなので、今から書類にサインをおねがいします」と担当行員が慌ててやってきた。
私として、彼らを困らせるために、やったわけではなく、たまたまA銀行から融資されたので、すぐに行動しただけで深い意図はない。
しかしながら、彼らにしてみれば、月末に思いもよらぬ繰上げ返済で焦ったわけである。
この状況から得られる学びは、「銀行交渉は月末に行うといいかも?」ということだ。今日の彼らの様子からすると、もう少し金利を下げることが出来たかもしれない。それにしても銀行員というのは、大変な仕事だ。