今日は、料理の話。
多くの板前は、温度を測るのに竹串を使う。
とくに、しゅうまいや蒸しまんじゅうなど蒸し物などは
材料(料理)に竹串を刺し、それを皮膚にあてて温度を確認することが多い。
「これくらいの熱さなら、もう火が入った」とか
「まだ、ぬるいな。あと5分蒸そう」となる。
実際にその温度が何度か、ということはわからないが、
感覚的に、この位の熱さならOK、という判断をするのだ。
また、判断するときに使う串は金属の串ではだめだ。
竹串でないといけない。
金属の串では熱くなりすぎて正確な判断ができないからだ。
今は、芯温を測るための細い温度計や非接触の赤外線の温度計もあるから、
器具を使って測ることも可能だが、瞬時に判断するにはやはり竹串がベストだ。
本当は、従来の竹串とともにこれらの温度計で実際に測ることで、
経験(体感)値と実測値をつなげ、経験をより強固なものにすることが
大切だと私は思います。
私も愛用、一般家庭にも一本あると便利な料理用温度計